扉を開ければそこは夢の国
いんふぃにてぃアップル。


プロフィール


infinityapple

Author:infinityapple
面白そうなものをとりあえず見に行く人生になって早数年、アーカイブ機能がメインですが観劇&イベントメモ用ブログ。
「マナーを守って静かに楽しく応援する」ことを大切にしています。
※コメント欄設けてないので何かございましたら拍手欄よりお願いいたします。
※ブログ内記事の無断転載はお断りいたします。



最新記事




最新コメント




最新トラックバック




月別アーカイブ




カテゴリ


未分類 (1)
レポート(観劇・イベント等) (62)
ひとり鑑賞会 (1)
日々のうわ言 (11)
レポ系ツイート・その他記録系まとめ (10)


検索フォーム




RSSリンクの表示




リンク



このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム


この人とブロともになる



QRコード


QR


--.--.--  スポンサーサイト <<--:--


上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


No. / スポンサー広告 // PageTop▲

web拍手 by FC2

2014.07.22  DULL-COLORED POP Vol.14 「音楽劇・河童」 2回目の感想 <<23:13


初日ほど長くは書かないですが、やはり何がしかの記録は残しておきたく!

3連休の最終日にソワレ観劇してきました。
2回目観て、なんかまたいろいろとびっくりしてしまって…!

話が分かっているからある程度心の準備ができていたのかもしれませんが、
序盤、河童の世界に入ってしばらくは、なんだか普通に笑って楽しめていました。
A氏受け入れを宣言するロッペの演説だとか、
M1の爆発的なまでの歌声と役者さんのコミカルな動き、
公園で出くわす抱きつきたい雌河童と彼女から逃げ惑うロースクール生の河童とのやりとり。
「あ、なんだ大丈夫じゃーん!」って思うくらい楽しんで観てました。
初回には驚きが先行しすぎててあっという間に感じられたシーンの数々について、
変にねじれた感覚もなく、ただ「面白い」と感じることができました。
いわば、普通のコメディとして観れていたというか。

でも途中で、やはりピップくんが登場してからでしょうか…
なんとも言えない嫌悪感がおなかの中にたまっていきました。
最初は、やはり河童の国の感性の違いが気持ち悪いのかなって思ってたんだけど、
違ったんだ、そうじゃなかった。。

私はA氏(23号)に対してものすごく嫌悪感を抱いているみたいです。

彼はなにせ「人間」なので、
公園で「痴漢罪」と罵られながら子供を人質にとる雄河童の皿を叩き割ろうとしたり、
劇場で悲劇に爆笑し、コントに涙する河童たちに戸惑ったり、
生活の窮状や将来への不安を涙ながらに語るKPP48の姿を見て喜ぶ河童に憤ったり、
わたしたち「人間」の視点からみれば、当然だろうと思われるような行動をとります。

でも、唯一舞台上で「人間らしい」性質を持つ河童、ピップに出会うと、彼の態度は一変する。

人間の国の話を聞きたがり、自分が狂いはじめた不安を語るピップ。
彼はA氏に「僕が肉まんを買ってきたら、受け取ってもらえますか?」と問うけれど、
A氏は答えをはぐらかしてしまう。
うつむくピップをその場に残して、A氏はバスに乗って去っていく。

少し、散歩でもしないか?と誘ったのは彼のほうなのに、彼はピップが望む交流を拒絶するのだ。

なぜそんな行動をとるのか、A氏を擁護することもできると思う。

人は「慣れる」ことに長けた生き物だ。
生き残るためには、どんな過酷な状況にでも、すこしずつ心身を慣らすことができてしまう。
それは生き物としての本能、誰にも備わっているものだ。
きっとA氏は、かぱバスツアーの最中に出くわすさまざまな戸惑いや恐怖心を懸命になだめすかして、
自分を河童の国の常識にならそうと無意識のうちに努力していたんだろう。
自分の常識が通用しない世界にいきなりやってきてしまって、
当然と信じていたことをつとめて忘れていかなければ、きっと彼こそが狂人になってしまうからだ。

でもそんな中で、まるで人間みたいなピップに出会い、
河童の国に同調しはじめていたA氏の心はぐらぐらに揺れる。

ここで自分の心情を吐露したりしたら、狂ってしまうのは自分の方だ。
きっと彼の本能がそう察知したのだろう。
自分から心を開くことを、徹底的に自らに禁じたのかもしれない。

だから彼は、ピップが自殺を図ろうとするそのときも、
「冷めちゃってるけど、食べますか?」と差し出される肉まんを受け取ろうとしないし、
「誰か!自殺だ!河童が自殺するぞ!」って叫ぶだけで、
自らの力で正面きってピップの自殺を止めようとしない。

ピップの最後の言葉は、
「人を見下すのもいい加減にしろ!」。
自分の目の前で河童が死のうとしている、
もしかすると自分の態度もその遠因になっているかもしれない。
その事実がひたすらに怖くなり、A氏がとっさに口走る「もらうよ、肉まん」という言葉は、
きっとピップを徹底的に傷つけた。

…以上が私の見方です。
一連のピップをめぐるA氏の態度に、
わたしはもー、そりゃものすごい嫌悪感がわきおこって止まりませんでした。
そしてさらに、この嫌悪感はなんていうか二重の意味を持っていて。。。
唯一劇中で、観客側からみた常識の通じる「人間らしい」ピップを傷つける、
A氏の行為そのものに対する嫌悪感。
一方で、怯えからくる保身、悪者になりきれないどっちつかずの態度…
A氏の一挙一動があまりにも「人間らしい」ものである、そのことへの嫌悪感。

結局はどちらも…”傷つける主体”も、”傷つけられる対象”も、
「人間である」ことに端を発しているのだな、
と思うとなんだかすごくめまいがします。。
ピップは河童じゃないので厳密には人間ではないですけれども、
性質だけを抽出するなら、彼は限りなく人間らしいと言えるでしょう。

一方で、物語をあるく軸足をA氏から移し、
ピップの存在を河童側から観たら、こんどはまた別な悲劇が立ち上がってくるようにも…。

というわけで結論、いまのところ河童はわたしにとってホラーで悲劇…。
たぶん観ればみるほど、新しい感想がどんどん湧き出てくるように思います。
まるで自分の胸の内のどろどろを引きずり出されるような、
深く真っ暗な水底を覗き込んでいたら、自分の顔が否応なしにくっきり見えてくるような、
そういう居心地の悪さがすさまじいです。

ツイッターにも書いたけど、ピップくんの存在はするどい痛みで胸を刺します。
でもそれ以外のシーンは、腹の中をぐちゃぐちゃにかきまぜられるような、
内臓にこたえるしんどさです…。

楽しいけど、これはなんともドMな観劇期間になってまいりました!
いつもより書いてるものがヘビーですみません。現代文のレポート書いてる気分です。笑

スポンサーサイト


No.34 / レポート(観劇・イベント等) // PageTop▲

web拍手 by FC2
 Home 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。