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2016.05.30  キャラメルボックス featuring D-BOYS 「また逢おうと竜馬は言った」WHITE/BLACK初日感想 <<23:31


発表されていたときから待ちに待っていた、「また逢おうと竜馬は言った」。
WHITE・BLACK両バージョン、それぞれ初日観劇してきました!
5回に渡って繰り返し上演されている演目であることに納得。
2時間夢中になって観ていました。とてもとても、魅力的な作品でした。

最初に頭の整理をかねてちょっとあらすじを書いてみます。
これから観る方は以下、ネタバレしまくりなので気を付けてくださいね~!

*******

26歳の岡本は、ツアーコンダクターなのに乗り物にめっぽう弱い。
高校生の頃から坂本竜馬に強いあこがれを抱き、
ことあるごとに愛読書「竜馬がゆく」を読み返し、
落ち込んだときには自分の心の中の竜馬に話しかける毎日を送っている。
ある日岡本は、デートで無理して乗ったジェットコースターに酔ったせいで大熱を出し、
添乗する予定だったツアーにいけなくなってしまい、
同僚の本郷にピンチヒッターとして行ってもらうことに。
ツアーの帰国日、岡本は成田空港まで本郷を迎えに行くのだが、
空港でばったり本郷の妻、ケイコに出会う。
岡本が彼女に会うのは、本郷夫妻の結婚式以来、3年ぶりだった。
本郷を迎えに来たんですか?と気軽に尋ねる岡本に、
ケイコは「あの人からなにも聞いてない?私たち、喧嘩中なんだ」と言う。
前日にいきなりのツアー添乗を告げられたこと。
それだけでなく、いつだって何でも一人で決めてしまう説明の足りない本郷の態度に、
ケイコの怒りが爆発したのだ。
今回、本郷が急に家を空ける原因を作ったのは自分だということを言い出せずにいる岡本。
そんなことを知らずにケイコは言う。
「でも、今回は許してあげようと思うんだ。あさっては、私たち夫婦にとって、特別な日だから。」
そう、本郷夫妻はまもなく結婚記念日を迎えるところだったのだ。
一方ツアーを無事に終え、成田に降り立った本郷は、
ツアー客の一人だった石倉という若い女性から、熱心に声をかけられていた。
ツアー中はわがままな行動をとり、終始本郷を困らせていた石倉は、
「困らせちゃったお礼に!二人で食事でも行きませんか?」と本郷を誘う。
そうは言っても・・・と断ろうとする本郷に、強引に迫る石倉。
ちょうどそこへ、本郷を迎えに来た岡本とケイコが、鉢合わせしてしまう。
見知らぬ女性と親しげに振る舞っていた夫の姿を見て、当然、激怒するケイコ。
一気に夫婦間のムードは険悪なものに・・・しかしそこへ一人の謎の男が現れる。
その男は石倉を探していた様子で、彼女を見つけるやいなや、無理矢理連れ去ろうとするのだ。
抵抗して逃げる石倉、とっさに彼女をかばう本郷。
暴力沙汰は苦手だとばかりに隣でおろおろする岡本。
怯えきった様子の石倉は「お願いです!わたしを家まで送ってください!」と本郷に必死でせがみ、
本郷はケイコを岡本に託し、石倉を彼女の家まで送りに行ってしまうのだが、
話はそこから意外な方向に転がり始める・・・。

*******

…あらすじ書きすぎだね!?
物語は、本郷とケイコを仲直りさせようとする岡本の奮闘と、
石倉を起点とした謎にまつわるドタバタとが、複雑に絡み合って展開します。

初日にまず、そのテンポの速さに本当に驚きました!
場面転換をのぞき、台詞が読まれていない時間がほとんどないんじゃないかしら…?というレベル。
常に誰かがしゃべっている!なおかつ、台詞を読むスピードが、とても速い!!
キャラメルボックスさんの公演を観るのはこれが2作品目だったのですが、
なんというか、独特のライブ感がある!
でも決して雑にはならず、とても丁寧なんですよね。
時間をかけ、綿密に積み上げて作ってきたからこそ、
あの勢いを全員が本番で乗りこなせるんだろうなって思いました。
うまく言えないんだけど、ひとつにしっかりとまとまった勢いのある有機体という感じ…。
作品がひとつの生き物みたいに感じる、と言ったらいいのかな?
登場人物がそれぞれ魅力的でありながらも、
全面に出てくるのは「作品」としてのカラー、力だな、という風に感じました。
それが「演劇集団」であるってことなのかなと。

今回、主演である岡本は、WHITEではみつやさんが、
BLACKでは陳ちゃんが演じています。
ペアになる竜馬は、WHITEが大内さん、BLACKが岡田さん。
この岡本+竜馬のふた組のペア、
予想はしていたものの本当にぜんぜん違う特色で、
どちらを観てもものすごく楽しい!と思いました。

私はやはりDの、そして何よりみつやさんのファンなので、、
書いてる内容、どうしても当然のように配分偏りまくりです。予めお詫びをば。。
主に岡本について書きたいと思いますっ

まずはWHITEから。
(当然ですが完璧にわたし個人の主観で好き勝手書いてるよ~!!)
みつやさんの演じる岡本は、
周りが放っておけないような、つい手をさしのべたくなってしまいそうな、
愛嬌にあふれる岡本だったなぁと感じました。
一言で表現するとそうなんだけど、でもとてもそれじゃ説明しきれない…!
のっけから思い入れ過剰ですみません。。

みつやさんはこの役を演じるにあたって、
どういうアプローチでいくべきか、きっとたくさん悩んだんだと思うんだけど、
実際に演じる姿を観ていたら、
「飾らない今の自分で出せるもので、どこまでいけるか」っていう形で、
作品と、自分と勝負したんじゃないかな、って私は感じました。
うまくやろう、みたいな発想はきっと端からなかったんだと思うのね。
できるのはただひたむきに、岡本として走ることだって、
そう決めたみつやさんの覚悟が感じられるような気が、勝手にだけどしていました。

昨日は初日という堅さもあって、若干の拙さはどうしてもあったようも思った。
ときどき台詞が走っちゃったりとか。
あとやっぱり常にエンジン出力最大になってる感じがして、出力調整が難しいのかなと感じるところも。
だけどたぶん、演じる上でそうなることも出てきちゃうだろうなって、
自分で全部わかった上で、敢えて選んだアプローチなのだと思う。
みつやさんが演じるなら、岡本はああいう青年になるよなって、
観ていてとてもしみじみと伝わってくるものがありました。

不器用でも、ヘタレでも、空回っちゃうことがあっても、絶対に逃げない。
自分じゃない誰かのために、懸命に走り続ける。
もちろん誰が演じても「岡本」というキャラクターは、一生懸命な姿にはなると思うけど、
思い入れが過剰なあまり、もはやうまく言えないのですが…
不器用さもふくめたひたむきさ、その中に透けてみえる、底の方にある強さ。
みつやさん演じる岡本からは、そういうものをすごく感じました。
全力でぶつかるからこそ、突破できる壁があるんだって、
みつやさんの岡本、ぜったいに公演期間でも進化していくって、
そんなふうにも思いました。もちろん身びいきなのもわかってはいるけど本当にそう思う!

とはいえ!初回観劇だったのもあり、ちゃんと話を受け止め切れてない反省点がありありです。
自分がここ数年ずっと大好きで応援している俳優さんが、
キャラメルボックスで主演をはっている…!という事実にドキドキしすぎて…。
だって私、岡本がケイコのことを好きなんじゃなくて、
ほんとにただ二人に仲直りしてほしいだけなんだと、本気で終盤まで思っていたからね。。笑
台詞のはしばしで「あれ、それじゃ岡本がケイコをすきになってるみたいじゃん!」
って不審に思ってたという…。そうじゃないって!それで正しいから!!笑
心の機微に気づけなかったのは断じてみつやさんのせいじゃない!わたしが必死すぎたせいだー!!涙
そのあたりがわかってからの2回目のWHITE観劇、
いろいろ考えちゃってよけい切なくなるんだろうな~~!と思って楽しみです!
(※実際作品としては2回目観劇だったBLACKは切なさ倍増して泣きました)

いっこだけ心配なのは、喉かな~~…涙
いつも初日に聞いてる声の感じじゃなくて、
公演終盤に聞くのにちかいような声だったので、ちょっとドキっとしてしまい。。
BLACKの土方で出してた低めの声でもちょっと裏返りがちだったから、
やっぱり負担かかってるのかな!?って。
今回稽古期間もめちゃくちゃ忙しそうやったもんね。
無事に神戸の楽まで走り抜けられますように!

大内さんの竜馬とのコンビは、なんというか、ところどころ、とてもかわいかったです!笑
成井さんのパンフコメントを読んだら、大内さんの竜馬は怖いぞ!って書いてあったんだけど、
みつやさんとの並びをみている限り…なぜか可愛さをつよく感じてしまったような気が。笑
SHIP IN A BOTTLEの時から関係性ができているというのも相当大きいのかな。
みつやさんの岡本が圧倒的に可愛い寄りな部分があるがために、
大内さんもちょっとあわせてくれてるのかな?って思ったりしました。
あと一息で本郷の説得が出来るところだったのに~!って二人で手を合わせて座り込んじゃうところとか、
井の頭公園のボートのシーンとか、あれをキュートと言わずしてなんという!という感じ。
もちろん、決める部分はビシッと男らしく、頼もしくて。
包容力があるけど、必要以上に世話を焼いたりはしない。
でも突き放すこともない。あたたかいまなざしは、実は常に注いでいる。
そんな「大人の余裕」をたっぷりと感じさせる竜馬、とてもかっこよかったです。
(さんざん可愛いって言った後ですみませんw)
あとやっぱり声が素敵で!!あの美声をまた聞けてうれしい限りです!


そしてBLACK、陳ちゃんの岡本。
これ駆け風の時にも思ったことだけど、、本当にね、
彼はなんてお芝居のうまい役者さんなんだと。。もうびびるわ。
わかっちゃいたことだけど、また圧倒されてしまいました。。

岡本って緊張の連続だとおもうんですよ。
なにしろ半端じゃなく台詞多い。出ずっぱり。印象としては、ほんとに全力疾走し続けてる。
そんな大変すぎる役を演じてもなお、彼には力みがないように見えるんです。
なんていうかバランス感覚にもとても優れているのではと…
決して頭で芝居してる感じじゃないのに、でも自分をコントロールできているのが、なんかすごすぎる。
技術をほめるってあまり喜ばれないのかもしれないですけど、
でも心からほんとにすごいと思うんですよーーー!

何より驚いたのは、ちゃんと情けなさ、へたれなところたっぷりの青年に見えたこと。
だってさ!ちゃんじんってめちゃくちゃかっこいいやんか?!
声もお顔もセクシーなあの彼が、スーツなんか着ちゃったら、
逆立ちしたってかっこいい以外の存在になるわけない!と思ってて。
乗り物酔いするツアコンっていう、
ちょっとトホホ感の強い役を演じるイメージが全くといっていいほど、できなかったんですよ。
でもふたを開けてみたら、ぜんぜんそんなことなかったんだー!
ちゃんと心優しいヘタレだったんだ!!!
本人の素とは全く違うキャラクターになりきってみせる。
役者ってこういうことだよな…って感動すらおぼえました。
あのお芝居の安定感は。。ほんとに一体どこから来るのだろう!!?

おかたつさんとのコンビは、もはや「息がぴったり」を通り越してる感じ。笑
相方の呼吸を、お互いにかんぺきに把握しあってるんだなって感じました。
おかたつさんの竜馬ってほんっっとうに、かっこいいですよねーーーー!!!
駆け風の時に、かっこよすぎて目が点になったんですよ。
なんていうか、たたずまいから発せられる説得力がはんぱなくてね。
坂本竜馬ってこういう人でしたよ~って言われたら、
そうだろうなーって感じちゃうと言うか、とにかく並外れて舞台の上で生き生きしてる。
そしていちいちおもしろい!!ずるい!!
あとさ、大内さんの竜馬にくらべてあしぐせ悪くない?そんなことない?笑
めっちゃ岡本を蹴っ倒してるなって思って。笑

おもしろいといえば、ケイコの妹夫婦の、伸介&カオリが最高でした!
岡田伸介バージョンも、大内伸介バージョンも、
どっちもどっちだ!って言いたくなるくらい自由でした。めちゃくちゃ笑った。。
破壊力は甲乙つけがたいです!
そして二人の旦那さんの妻をとつめるカオリ役の大滝さん。
双方くどくてキャラクターもバラバラな二人にあわせるのって、
それってどんだけ大変なんだ!?って思いました。
BLACK初日の、おかたつさん竜馬によるカオリ夫婦のいちゃいちゃに対するつっこみが、
「時間を返せ!」「二人まとめて死んでしまえ!」だったんですけど、もーー楽しかった。
そういいたくなるのわかるよ、ってなるほどに伸介&カオリもひどいんだもん!笑
あと大内伸介さんがくまのリュックを背負っているのはほんとうに反則だと思いました!

書きそびれそうだからここで触れる!
やまだゆうすけさんの本郷、ちょおおおかっこいいと思いました!!
板の上の彼には本当にびっくりさせられることが多いです。
普段のふにゃ~としたやわらかい雰囲気から、全然予想もつかない姿で登場するんだもん。
何より、スーツを着ているときの立ち居振る舞いが完璧すぎます。
自信のあるサラリーマンってああいう歩き方する!よね!!っていうの、すごくわかる!
身のこなしから、役の特徴がはっきりと表れていて、
人一倍、信念やプライドの強い本郷のキャラクター、とても説得力がありました。

前ちゃんの時田は、悪いことをやってるけどどことなく憎めないっていうか、
チャーミングな悪役でした。これも本人らしさが出てるのかな!
ちょっとチャラくて飄々としてるキャラクターの表現がうまいよねぇ。
(さらに前ちゃんが演じてると、時田は実はお金には別に困ってないんだろうな…とか
完璧に余計な想像をしてしまう。笑)
主に本郷と絡むアクションが多かったと思うのですが、
体の使い方とか、本当にうまくなってるなぁって思いました。
今回も相当たくさん稽古したんだろうな!!


公演前、悩んだのですが情報をまったく入れないで観たので、
竜馬にあこがれている主人公はどうやって竜馬と出会うのかな、
ツアー中の事故か何かでタイムスリップしちゃうのかな?とか思ってた。…全然違いましたね。笑
イマジナリーフレンド的な存在の竜馬なんだね!
本で出会った16歳の時から、心の中に住んでいる大切な存在、岡本にとっての精神のより所。
ピンチのときにはいつも「ねぇ、どうしたらいい!?」って竜馬に問いかけ、
アドバイスをもらい続けてきた岡本が、
気づけば竜馬に頼ることなく、自分の意志でどんどん行動していくようになる。
ラストにタイトルの意味が分かるとき、
それは岡本の成長の証を感じる瞬間でもあるけど、やっぱり切なくて…。

あと、キャラメルさんの演目は音楽との融合がかっこいい!って聞いていたけど、
実際観ていて、音楽がピタリ!と決まる瞬間、鳥肌立ちました。あれはクセになりますね!
もちろんラストも、最高にしびれるほどに!かっこいいのです><!!
なんていうか、カタルシスがすごい。。。
「すごい」だけで片づけるのはどうかと思うのだけど!
今回サントラも再販になったようなので、購入したいと思っております!

劇団を代表するような、歴史の長い超人気演目なのに、
過去の竜馬第一作から続いてきたアナザーフェイス公演だからと、
こうしてD-BOYSの二人に主役をまかせてくださったこと。
ファンの立場からしても、とても幸せで、光栄なことだなって思いました。
だって私が観劇に通うようになる前、舞台おたくになる前から、
名前を知っていた唯一の劇団だもん。
それくらい有名な歴史あるキャラメルさんで、主演をつとめるみつやさんの姿が観られたこと。
カーテンコールで、センターでスポットライトを浴びている姿を観ていたら、
心底こみ上げてくるものがありました。直視できないほど幸せだった。。
おまえが言うなっていうのはものすごくわかってるんですけど、言わずにはいられないので言います!
…本当に、こんな素晴らしい機会を、ありがとうございます!!!涙

ここまで書いといて、ストーリーの本筋にふれられてなさがひどい。
しかしまとめるには!やや複雑すぎるのですよこのお話!!笑
終始ジェットコースターに乗ってるみたいなんです。
緩急がどうこうっていうより、急ばっかな感じかな!?笑
でもそのスピードに乗っかって、話がどんどんつながっていくのが気持ちいい。

お話のつくりの細かい点では、気にならないことが全くないわけではないのですが、
(例えば拳銃でてきたわりに…みんなのんびりしすぎじゃない!?ねぇそれ持って帰って大丈夫!?笑 とか)
でもそれはもう野暮だなーと思うのでいい!
そういう細かいところが観劇をしている上で意識の邪魔にならないのは、
作品が面白い証拠だと勝手に思ってます。
(反対に面白くないときは、不満がつのって重箱の隅つつきたおしたくなるから!笑)

観終わったあと、なんともいえない爽やかな気持ちになりました。
個人的に信じてやまない「フィクション」の持つ力を、
演劇というフォーマットを通じてぞんぶんに味わえるのが、
キャラメルさんの作品を見る醍醐味だなって思いました!
充足感がものすごくあるの。いいもの観たー!って晴れ晴れとするかんじ。
その割に他の作品ぜんぜん見に行けてなくてつらいけど!幽霊CSC会員状態。笑
「嵐になるまで待って」に行きたいんだけど、
グリーティングシアターだから逆に行きづらいという罠です。

伏線の回収のされ方など、
まだまだ見切れてないところがあると思うから、次の観劇も楽しみ!(明日やけど!)
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